部屋にも影響を与えるデッキのメリット
デッキと言うと、家の外のものという印象が強いかもしれません。確かに設置場所は外なのですが、デッキは室内にも良い影響をもたらします。例えば、デッキを効果的に配置することで、部屋を広く感じさせることができるのです。部屋の実際の面積は変わらないとしても、感覚として部屋が広く感じられると、それだけで住み心地に良い効果が得られます。住宅によっては掃き出し窓のサッシの種類を選ぶことができ、段差をできる限りなくすことで、部屋とデッキとのつながりを平らで滑らかに仕上げることができます。
室内とデッキのつながりが自然だと、家事の動線がスムーズになり、また子供の遊び場としてもデッキを活用することが可能です。洗濯物をデッキに干す際、室内とデッキに段差がないことは想像以上に負担を軽減できますし、より室内とデッキを一体的にすることで、デッキからさらに外側の庭へのアプローチも格段にしやすくなります。また、そうしたデザインは景観にも優れていると言えます。
デッキに適した材質と注意点
デッキ材として用いられる一般的な材質は、木材や樹脂材など様々です。そのため、利用目的や好みに合わせ、デッキ材を選択することができます。木材は自然素材であるため、デッキと庭の馴染みが良く、統一感のある仕上がりが期待できます。また、樹脂材は見た目を木材に似せることも可能で、なおかつ劣化が緩やかであるため手入れが比較的簡単であることがメリットだと言えるでしょう。一方で、木材も樹脂材も、温度や湿度によって伸び縮みし、デッキ材の反りにつながることもあり、デッキ材が長いほどそうした変化が起きやすいので、広いデッキを計画する場合は注意が必要です。
間取りやデザインはあらかじめ決まっていますが、素材や形は選べるようになっています。新築を建てるのに全く知識のない人でも、抵抗なくマイホームが建てられるのが、ローコスト住宅の良いところです。